当会の会員であり運営委員でもある萩原大輔氏が、『謙信襲来―越中・能登・加賀の戦国―』(能登印刷出版部)を2020年9月に上梓されました。『武者の覚え―戦国越中の覇者・佐々成政』(北日本新聞社、2016年)につづく2冊目のご著書となります。
「神仏を篤く敬い、大義名分を重んじ、私利私欲の戦いは行わず、自らの野心では版図を広げない── まさしく「義の英雄」と呼ぶにふさわしい「謙信神話」は本当か?北陸に11度も攻め込み、加越能3カ国をほぼ手中に収めた上杉謙信。関東に次いで多く出兵した北陸進攻にスポットを当て、最新の研究成果を取り入れながら、過度に英雄視されている謙信の実像を北陸側の視点から捉えなおす」(能登印刷出版部HPより)
精緻な分析・評価によってあらたな謙信像が描かれ、従来のイメージに大きな一石を投じることが期待されます。
(宮下 和幸)
[目次]
第1章 襲来前夜
第2章 盟友救援
第3章 報復攻撃
第4章 侵略戦争
第5章 能州蹂躙
第6章 伝承生起